響け!ユーフォニアムで思い出す中学時代の話
今更ながら、響け!ユーフォニアムは見ましたか?
私は泣きながら見ていました。
私は中学時代吹奏楽部に所属してたのでわかるところが多いなあと思いながら見てました。
見るとやっぱり昔のことを思い出してしまいます。
私の中学の顧問はとても厳しい人でした。
笑う数より眉間にしわを寄せて起こる回数のほうが圧倒的に多い人でした。
今は非難される暴力教師でもありました。
私はパーカッションでしたがバチで叩かれたことは何度もあります。
先生は当時は絶対的な存在でした。
先生が言うことが全て正しいと思ってました。
今でこそ「案外全部正しい訳じゃ無いじゃん」と思うのですが、中学生の当時はそんなことは微塵も思いませんでした。
いや、実際「それは違うんじゃない?」って言うのを仲間内でも言えないような空気だったっていうほうが正しいかもしれません。
先生も人間で、かわいい生徒とそうでない生徒がいました。
先生の言うことを素直に聞いている子は可愛がられていました。
私はそうでない生徒でした。
定期演奏会で、卒業する三年生へ先生からコメントを寄せるというのがあったのですが、私は確か「歌がうまい」とだけ言われたような気がします。(努力家というより天才肌系だみたいなことも言ってたかも)
思えばもう一人いたパート内の同級生に比べたら私のほうが飲み込みが早かったです。
でも可愛がられたのはその同級生の方でした。
正直、先生の宗教(って言うと言い方が悪いけれど)は信じてなかったので、そこはどうでも良かったですが、可愛がられているor可愛がられたい人から「ああしなきゃダメだ」とか「こうしなきゃダメだ」みたいなことを言われることは苦痛でした。
私は勝手に信者と呼んでいたけれど、その信者たちが部内の会議になるとしつこく出来てない人のことを責めることがありました。
私はパーカッションなのに何故かコンマス(コンサートマスターの略、わからない人はググれ)だったから、部内で何かあると話し合いに出なきゃいけなくて「いい加減練習させろや」とは思ってました。
わりと信者のみなさんはパートリーダー(部長副部長コンマスに当てはまらないから)で、パートリーダー会議の時はギクシャクすることが多かったです。
今思えばなんであんなに敵がいたのかわからないけど、きっと吹奏楽(部)は足並み揃えられる人じゃないとダメだなっていうのは感じました。
思い出って大概いいことばっかり思い出すのに中学の部活の話は辛い話しか思い出せない。
そんな毎日が修羅場の吹奏楽部にも可愛い子がいました。副部長の女の子なのですが、その子はとても不器用で可愛かったです。
クラリネットだったのですが、努力家で、でも成果がなかなかでなくて。
2年生くらいまでは下手くそって言われてました。
3年生になって副部長になって、楽器もうまくなって。
秋のコンクールかなんかでその子がいきなり私にカミングアウトしてきました。
「私ね、この人と付き合ってるの」
誰にも見えないようにその相手の男の子の名札を見せてきました。
当時、先生が恋愛をしてはいけないって言っていたので、お付き合いはご法度でした。
「へぇ〜副部長がいいんだ〜、へぇ〜」って確か返したと思います。
「ダメだけど…内緒ね!」って言われたと思います。
別になんでもない会話だけど、この会話が一番青春してたなぁって思います。
なんか暗い話で終わるときついので恋愛の話も入れてみました!
おしまい!